司法書士 幸津事務所 ～samurai-mom journal～

多くの司法書士が債務整理の仕事をしている。私もその一人だ。でも、債務整理をメインにしているわけでもないし、扱っている件数も多くない。それに、他の業務だって大量にあるわけでなく、一人で細々と仕事している程度なのだ。
それでも、周りはそうは思わないみたい。司法書士・弁護士は押し並べて債務整理を大量に手がけ、大儲けしていると考えている。
今日も某サラ金会社と電話で和解交渉をしていたのだが、数百円で揉めていると「それくらい先生が代わりに払ってあげたらいいじゃないですか、儲かってるんでしょう？」なんてワケのわからないキレ方をされた。「うちは儲かってません」というと「ご謙遜でしょう？弁護士や司法書士は相当儲けてて、突然ポルシェ乗り回しはじめたり、事務所スタッフ全員で一週間の海外旅行したりしてるそうじゃないですか。先生も随分潤っているでしょう？」なんてトンチンカンなことを言われた。
そりゃあ、儲かりまくっている人もたくさんいるでしょう。
そんな人はいないとは言いません。でも、全員が全員そうではない。
債務整理業務を多くこなしていれば、それなりの利益になることは否定しないけど、そんな人ばかりじゃない。
私だって事務員を雇う余裕もなく、常に経費の心配をしているくらい。
もともと士業というだけで、何となく儲かっているというイメージを持たれがちで甚だ迷惑だ。お金がないって言うと、ウソだと思われるだけ。
でも、士業にも貧富の差があるのだ。当たり前のことだけど、仕事の多い人と少ない人では収入も違う。弁護士だって刑事事件ばっかり扱っている人より企業の仕事や債務整理を扱っている人の方が儲かっているに決まってる。
司法書士というだけで儲かるなら嬉しいけど、そうじゃないのが現実ということをもっとみんなにも分かって欲しいなぁ…(〃ΦωΦ)=3