司法書士 幸津事務所 ～samurai-mom journal～

今年で制度開始１０周年という節目を迎えているが、未だ認知度は低く、やりにくいことがたくさんあるのが現状だ。
今日もみずほ銀行丸之内支店で保佐の届出をしに行ったのだが、手続きができる人というのが、支店に１～２人しかいないらしく、その人が空くのを待つのに３０分以上待たされた。記入すべき書類すらも他の人は分からないのだろうか。書きながら待ちたかったので、「あと４０分で出たい」と伝えたが、「担当者をお待ちください」の一点張り。
やっと書類を書き終わったと思ったら、今度は「保佐は成年後見と違って、ご本人を同行していただいてご署名していただく必要がある」･･･なんて始まった。
実はこれは他の銀行でも言われることがあるが、事情を話せば代筆が可能だ。届出に1時間もあれば十分だと思っていたのに、この時点で45分が経過。次に約束があったので、焦っていた私は「築地支店でも同じことを言われたが、事情を説明したら大丈夫だった」と話したら、「築地支店に確認します」と電話をかけはじめた。あっという間に1時間が経過。挙句の果てには「確認できたけど、各支店でのお手続きは大変ですから、こちらの口座を全て築地支店に移されてはいかがでしょうか」ときた。
そんなことができるなら、とっくにやっている。
丸之内支店がメインで企業年金も入ってくる口座なので、まとめることができずにわざわざ手続きに来ているのに、自分たちの仕事を簡素化するためにそんなアドバイスをするなんて信じられない。
私のイライラは増し、「それが無理だから、手続きに来ています。もう時間がないので、他に何も記名押印書類がなければ帰る」と言ったら、訂正箇所やら他の書類が出てきた。大急ぎで書いて、通帳は後日送ってもらうことにした。結局通帳は預かりになるし、お金の引き出しもできずに1時間半以上が経ってしまった。
こちらが怒っていることが分かったのか、キティちゃん柄のポケットティッシュ３つとメモ帳を１冊くださった。気持ちは嬉しいけど、私の貴重な時間を潰されたことと、次の約束に遅れたことに怒りがおさまらない。
大体、丸之内ってとこは日本のど真ん中。本店ではないけど、あらゆる業務に精通しててもいいじゃないか。
ちっちゃな支店に行ったわけじゃないのに、よそと同じどころか酷いくらいだ。
私が勝手に過大評価・期待をしすぎただけかもしれない。
成年後見の手続きですら、小さい金融機関では扱いに慣れていなくて、いちいち事前に連絡して書類を用意してもらう。それでもなお不備があって、1回で終わらないということもあるくらい。でも、みずほ銀行は電話すると逆に「いつでも大丈夫です」なんて余裕の態度。それでも築地支店には電話したが、時間の約束は必要ないと言われた。
保佐の場合は成年後見と違って、本人も金融機関と取引できる･･･という理由から本人を同行し、署名押印をしてもらうことにしている金融機関がある。本人を連れて行けないというとその場合の対応について確認しだすので、えらく時間がかかって、一つの届出をするのに1時間近くかかることもある。本当に億劫だ。
だからあらかじめ電話して担当者と時間の約束をしたいのに、大手の銀行はそれをイヤがる。だったら、ちゃんと誰でも手続きできるようにしておいてもらいたい。
ますます銀行アレルギーが強くなった。
まだ届出にいかないといけない銀行があるけど、そこも電話をしたら、予約は必要ないとのこと。今度こそスムーズにいきますように･･･