司法書士 幸津事務所 ～samurai-mom journal～

いつの間にか数日後には新年度がスタートする。
被災され、それどころじゃなく、辛く不安な日々を送られている方々には、心からお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復興をお祈りします。
東京でも震災直後はあらゆる物資が手に入らなくなり、まさにマリー・アントワネットじゃないけど、「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」の如く、我が家ではパンの代わりにお菓子を食べていたが、今では売ってなくて困るものはずいぶん減った。
ただ、水道水が汚染された影響で水がなかなか手に入らない状況が続いている。
「水がなければお茶やジュースを飲めばいい」ということになるのだろうが、それだけでなく、ご飯を炊いたり、汁物を作ることにも必要なので、水が手に入らないと困る。もちろん被災地が最優先なので、入手困難も当然。
我が家は関西から水を送ってもらったが、配達にいらっしゃったヤマト運輸のスタッフのによれば、水の配達が急増し、普段１台のトラックで済むところを３台で回っているとのことだった。
当たり前の生活ができず、日常感が薄れていく…
昨日ふと気づいたが、我が家の食卓に欠かせないわかめは大船渡産。いつもまとめ買いしているくらい大好き。
一度大船渡産より安いという理由で鳴門産に浮気したことがあったが、味も歯ごたえも全然違うので、結局大船渡産に戻った。
いつもの購入先であるスーパーに行ったが、もう最後の１つがあるだけになっていた。店員さんに「もう二度と手に入りません」と言われ、ショックだった。
おいしい魚やわかめがとれる海だったのに、汚染されてしまったし、大船渡の方々はどうやってこれから生活するのだろうか。海だけでなく、土壌汚染も懸念されている。考えれば考えるほど被害の大きさにやりきれない思いで心が痛むし、今後の先行きに対する不安が強くなる。
この困難を乗り越えられる強い日本であると信じよう。

連日盛んに報道されている原発問題。
いよいよ東京の水も汚染され、品不足に拍車をかけるように、一瞬で、街からペットボトルの水が消えた。もちろん私は買いそびれた。
今は乳児の飲料に適さないレベルと言っているが、果たしてその言葉は信じられるのか。愛する自国の政府や企業を信じたい気持ちは強いけど、政府や東京電力の発表をそっくりそのまま信じてはいけないだろうし、隠蔽の体質は昔と変わっていないだろうというのが本音。
マスコミが犯人じゃない人を犯人扱いして無実の人の人生を狂わすことがあるように、報道内容が絶対真実じゃないことは事実。
それに官房長官が未曾有の事態だと言っていることからも分かるように、政府関係者だって有識者だって誰も経験したことがないのに、「安心」「問題ない」と断言することなんて出来ないはず。
放射線量が人体に与える影響だって、過去のデータや机上の数値なわけで、完全に鵜呑みできるものではないと思わざるを得ない。
たくさんの方々が危険な原発事故現場で作業に従事してくださっていることは感謝すべきこと。これ以上被害が拡大しないよう心から願う。

二女の保育園で卒園式があった。まだ２歳だし、式典というほどのものでもないだろうという勝手な思い込みでカジュアルな服装で行ってしまったが、とんでもない間違い。よく考えたら２歳（1歳児）なのは、うちの子だけで他の子は３歳（２歳児）なのだ。みんな親子で盛装していたので、浮いてしまった…反省
恥ずかしがりやで内弁慶なわが子は歌も踊りも「ママがいい～」と言って、全く参加しなかったので、関係ないっちゃ関係なかったけど。
そう、二女はまだ１歳児なのだが、去年の７月に転園した際に２歳になっていたことから、２歳児クラスに入った。ちょっと年上の子たちと過ごした９ヶ月はきっと刺激でいっぱいだったと思う。
４月からは家から一番近い保育園に転園。
まだ２歳なのに、なんと保育ママ→公立保育園→認証保育所→私立保育園（来月から）とほとんど毎年転々として、経験豊富。保育園にいくこと、先生やお友達が毎年変わることに何の疑問も持っていないと思う。
一応、今度の転園が最後になる予定。長女も同じ保育園に転園する。
長女は転園する必要はないと考えていたが、散々悩んだ結果二人とも同じ保育園にすることを選択。長女も公立保育園×２＋私立保育園（来月から）の計３ヶ所に通うことになる。ちょっとかわいそうな気がするけど、二女はよく分かっていないようだし、長女は「また新しいお友達ができるから」と割と前向きでいてくれるので、ありがたい。
私も送迎が２ヶ所－「認証保育所×公立保育園」（９ヶ月）－という生活がやっと終わりそうで、正直うれしい。
２年前にも「保育ママ×公立保育園」（１０ヶ月）という送迎２ヶ所生活をしていたが、よく考えると結構大変だった。
京王線、井の頭線、小田急線を越えた先まで行くのだが、天気の悪い日は本当に何の罰ゲームかと思うくらいキツかった。
それは今も同じ。長女の保育園は勾配の急な坂道で、ベビーカーを押すのは一苦労。二女もベビーカーに乗るにはギリギリの重さになっているし、大量の荷物を抱えて、さらに傘をさすなんてことにでもなれば、それはもう罰ゲームどころの話じゃない。タクシー使っちゃおうかな…と何度思ったことか。
でも、貧乏性な私にはできなかった。
それでも預け先があるということ、子どもが元気で休まず通ってくれることはありがたいこと。仕事も頑張らなくっちゃ♪

公共の交通機関が大混乱。
本数は減らされているけど、運行はしている･･･ということだったので、駅に向かうと、電車待ちの人で駅のホームはいっぱい。
何とか電車に乗ったものの、乗り換えができず、やむなくタクシーを利用した。
荷物があるわけでもなく、子どもや高齢者がいるわけでもないのに、朝から都心でタクシーを使うなんて、贅沢すぎる･･･というかもったいなくてしかたがなかった。
でも、申請予定の登記もあるし、今日中に確定申告も済ませたかったし、時間をロスするわけにはいかず、必要経費と割り切るしかなかった。
金曜日に大渋滞していたのとは対照的に道が空いていたのは幸いだった。
オフィスに着いて、メールをチェックしていて気づいたが、今日はホワイトデー。お返しできる状態にないことのお詫びメールが届いていたが、そんなことはすっかり忘れていた。
それどころの話じゃないし、普段ならホワイトデー特集でもやっているであろうテレビが地震情報一色なこともあり、そんなことは全く頭をよぎる余地もなかった。
昼過ぎにコンビニに行くと、店内の商品はほぼ完売状態だったが、ホワイトデーのお返し用であろうチョコだけは残っていて、「やっぱりホワイトデーだったんだ」と実感した。
夕方には宮城で開業している同期の司法書士からメールがあり、本当にホッとした。
数日間連絡が取れず、心配だったが、なかなかメールがつながらなかっただけで、無事だった。心から嬉しかった。
毎日余震が続き、生きた心地がしない。本当に恐ろしい。
お願いだから、これ以上何も起きませんように･･･

乗車しきれず、溢れる乗客

金曜日の夜は今まで見たことのないくらい街に人があふれかえっていた。車道にまで人がはみ出していたし、車も大渋滞。
私は事務所の自転車で子どもの保育園まで向かったが、地図を確認しながらだったことに加え、道が混んでいて、なかなか前に進めなかったりもして、1時間40分もかかった。それでも20時前には家族全員が帰宅できた。
長女はお昼寝中に地震があったため、パジャマの上から避難服を着せられていた。防災頭巾もかぶって、まるで戦時中の子どものような格好をしていた。しかし、毎年準備するだけムダだった避難服が初めて役にたったわけだ。
食事を作る気がしなくて、スーパーで惣菜を買おうとしたが、いつもより早く閉店してしまっていた。ミスドも店の外まで行列していた。でも、夫はガスを使うなというので、電子レンジを使れる料理で簡単に食事をした。
土曜日には2ヶ所のスーパーに行ってみたが、どこも人でごった返していて、飲料、乳製品やパンなどは完売していた。洗剤、ティッシュ等の日用品もなくなっていた。
運送屋さんが動けなくて、商品が届かないことも理由の一つだと思うけど、みんなが買いだめを急いだためなんだと思う。原発も心配。関東大震災や阪神・淡路大震災よりも大きな今回の地震。余震も1ヶ月程度続くようだし、不安だ。
これ以上被害が大きくならず、犠牲者が増えないことを祈りたい。